麹町中学校長工藤勇一の教育改革|日本の教育関係者大注目の学校

 

タイトル(本)

「「目的思考」で学びが変わる」著者:多田慎介

 

概要

いま、教育関係者に限らず、ビジネスパーソンにも衝撃を与えている千代田区立麹町中学校に関する本です。

 

私がこの中学校を知ったのは、「今でしょ!」でおなじみの東進ハイスクールの林修先生のテレビ「林先生の初耳学」で紹介されていたからです。

 

普通の感覚なら誰もが衝撃を受けるであろう、「宿題の廃止」・「定期テストの廃止」等の改革を次々と実施している学校です。

 

この本は、千代田区立麹町中学校でこれまでの常識をくつがえす改革や、その改革を実行している校長の工藤勇一さんの考え方が分かる一冊になってます。 

 

ポイント

麹町中学校では2017年以降、夏休みの宿題がほとんで出てない

 

出ているのは千代田区指定の作文だけです。

 

また、普段の生活でも宿題がないとのことです。「宿題の廃止」について、工藤校長の考え方は、

 

「多くの教員は勉強することの意味を履き違えてしまっていると思います。だからむやみやたらに宿題を出す。本来の勉強の意味とは、生徒たちが『分かる』『分からない』を自覚し、分からないことを分かるようにすることです。一律に宿題を課せば、すでに分かる状態にある生徒に無駄な時間を強いることになります」

 

その発想はなかった!当時は、宿題は必ず出るものと思ってました。

 

また、自分がもしも教員になっていたならば、何も考えずに当たり前のように宿題を出していたかと思います。

 

確かに、当時は宿題で分かる問題を機械的に解いていたことはありました。

 

機械的で思い返しましたが、中学時代に3年間自主学習帳というものがありました。

 

自主学習でノートを何ページ埋めたかとその内容の密度によってポイントをもらえ、そのポイントを6人の班ごとに1週間分集計して、一番多いポイントを取った班から教室の好きな位置に移動できるというものでした。

 

今思えば、教師の意図としては自分から学習をうながそうとしてくれたんだと思いますが、自分は多くポイントを取るための作業をしてました。

 

実際にやったことと言えば、英単語を機械的に何ページも書いたり、教科書や参考書の絵を写してました。

 

本来の勉強の意図とは異なり、ただ勉強した風をよそおって機械的にノートに書いていただけなので、今考えれば、多くの無駄な時間を使ってしまったなと思いました。

 

それを考えると、「宿題の廃止」という改革は生徒が本当にすべき勉強に集中できそうな感じはしますが、これを実行するのはこれまでの一般常識とは異なるので、反発も多かっただろうなと思いました。やり切ったのがすごい!

 

また、麹町中学校では2018年以降、定期テストが廃止されました。

 

定期テストが廃止された変わりに年3回の実力テストを5回に増やしたとのことです。

 

「定期テストの廃止」について、工藤校長の考え方は、

 

「現状のテストは、教員が生徒を評価しやすくするための仕組みになっていないか?」 工藤校長がそんな問題提起をするのを以前から聞き、同じような疑問を抱くようになっていたからだ。本来、テストは生徒が「自分の中に学力が定着しているか」を確かめるためにあるもの。しかし定期テストという仕組みには「大人の都合」が多分に含まれていると感じていた。

 

た、確かに!言われるまで気づかなかった。

 

先生の立場で考えれば、定期テストがあると成績つけやすいですね。

 

本来の目的である「自分の中に学力が定着しているか」ということでいえば、実力テストを増やすのが理にかなっています。

 

主な革命を取り上げましたが、他にも「固定担任制を廃止して全員担任制を導入(1学級に1人の担任教員が固定で張り付く制度)」・「体育祭・文化祭の運営を生徒に全部まかせる」等といった改革が本書には書かれてますので、読めば、今までの一般常識がくつがえされ、本来の学校のあり方が分かります。

 

目次

第1章  世の中まんざらでもない。結構大人って素敵だ!

第2章  行政まで変えた改革者の横顔

第3章  「自律」の力を身につけた生徒たち

第4章  保護者も、学校を変えられる

 

関連書籍

「麹町中学校の型破り校長 非常識な教え 」著者:工藤勇一

同じ著者の関連本です。

麹町中学校の型破り校長 非常識な教え (SB新書)

麹町中学校の型破り校長 非常識な教え (SB新書)

  • 作者:工藤 勇一
  • 発売日: 2019/09/05
  • メディア: Kindle版
 

 

「麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること」著者:工藤勇一

同じ著者の関連本です。

 

「いま、ここで輝く。 超進学校を飛び出したカリスマ教師「イモニイ」と奇跡の教室」著者:おおたとしまさ

「イモニイ」こと井本陽久さんという栄光学園の数学教師の話になります。

 

彼の授業には、全国の教員・カリスマ塾講師・プロ家庭教師が見にきます。

 

生徒への向き合い方、授業の考え方が一般常識と違うので、目からうろこな内容です。

 

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