妄想旅行のための読書

おススメ本をゆる~く紹介します。本を読むと妄想の精度が上がります。

バッタアレルギーがある人のバッタの倒し方?「バッタを倒しにアフリカへ」著者:前野ウルド浩太郎

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概要

バッタを研究しているバッタアレルギーの著者がバッタを倒しにアフリカに行った話です。本のカバーとタイトルが面白かったので即買いしました。彼がアフリカのサハラ砂漠に行った目的は「人類を救うため」・「自分の夢をかなえるため」です。「人類を救うため」はどんな問題かというと、アフリカではバッタが大発生していて農作物を食い荒らし、深刻な飢饉を引き起こしているようです。解決するためにはバッタを倒す必要があります。また、「自分の夢をかなえるため」はどんな夢かというと、

子供の頃からの夢「バッタに食べられたい」を叶えるためなのだ。

私は虫がきらいなので共感できませんが、すごい夢だ!どうやら、小さい頃、「ファー ブル 昆虫記」に感銘を受け、昆虫学者になりたかったらしく、緑色の服を着てバッタの群れに飛び込み、全身でバッタと愛を語り合うのが夢になったらしい。そんな彼のアフリカのサハラ砂漠でバッタとの死闘の日々がつづられた一冊になってます。

ポイント

彼がバッタの研究者として生き残り、バッチの認知度を上げるために自分から行動した結果、ニコニコ学会β「むしむし生放送~昆虫大学サテライト~」への登壇やビジネス雑誌「プレジデント」での連載を勝ちとりました。そんな中、想像以上にバッタが注目を浴び、何が人々を引きつけるか原因を特定した結果、

そもそも誰かを惹きつけるにはどんな手段があるか。自然界を眺めてみると、昆虫は甘い蜜や樹液に惹きつけられる。人も同じで、甘い話や物に寄ってくる。みんな甘い物好きだ。そこで、ピンときた。「人の不幸は蜜の味」で、私の不幸の甘さに人々は惹かれていたのではないか。実感として、笑い話より、自虐的な話のほうが笑ってもらえる。本人としては、不幸は避けたいところだが、喜んでもらえるなら不幸に陥るのも悪くない。この発想に至ってからというもの、不幸が訪れるたびに話のネタができて「オイシイ」と思うようになってきた。考え方一つで、不幸の味わい方がこんなにも変わるものなのか。

正に意を得ているなと思いました。相手と話すときに自虐ネタだと、全部さらけ出してくれている感があり、なぜか親近感が湧き、話やすくなります。自分も自虐ネタの1つとして、「飲みすぎて、タクシーの中で気持ち悪くなり、新品のかばんの中に吐いてしまった。」はテッパンネタになっています。後輩に先輩の失敗談として話すと打ち解けやすい傾向があります。

また、本書のクライマックスシーンであるバッタの群れとの臨場感あふれる戦闘シーンが面白い。

少年の頃に抱いたバッタに食べられたいという夢は、今や人類を救う可能性を秘めている。先頭のバッタが私を食べようと着陸すれば後続のバッタたちもつられて降りて来るに違いない。大群の暴走を止めることができるはずだ。

な・・・なんか、カッコいい!映画「アルマゲドン」の地球を救う男たちみたいだ!そんな彼の闘いの結末は読んで確かめてください。

 

目次

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

 

第1章 サハラに青春を賭ける
第2章 アフリカに染まる
第3章 旅立ちを前に
第4章 裏切りの大干ばつ
第5章 聖地でのあがき
第6章 地雷の海を越えて
第7章 彷徨える博士
第8章 「神の罰」に挑む
第9章 我、サハラに死せず 

 

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