妄想旅行のための読書

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製作期間9ヶ月、移動距離3,060キロ、原材料から製作「ゼロからトースターを作ってみた結果」著者:トーマストウェイツ

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概要

ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館が購入し、パーマネント・コレクションに追加されたトースターがある。ちなみに、ヴィクトリア&アルバートとはヴィクトリア女王(1819年 - 1901年)と夫アルバート公(1819年 - 1861年)を指しており、パーマネント・コレクションとは永久収蔵品を指している。つまり、由緒正しき博物館がトースターを永久に保存すると言っているのである。そのトースターとはどのようなものか?それは部品を集めてきてトースターを作るのではなく、部品の元である原材料を自分で調達するところからはじめてトースターを作るのである。彼が大学院の卒業制作としておこなった「トースター・プロジェクト」として話題にもなった。そんなトースターができるまでを追ったドキュメント本である。目次を見れば、どういう原材料からトースターを作ったかが分かり、その材料からどうやって作っていくのかが読み応えがあります。

ポイント

個人の知識や能力と、専門家が作る製品の複雑さとの間にあるギャップは広がるばかりだ。僕たちが、身のまわりのものを自分たち自身の手で作ることができなくなってから、長い年月がたつ。

今回僕は、自分たちが普段目にしているものは、長い歴史、多くの努力と知恵、そして途方もない量の燃料と材料の結晶であることを痛感させられた(あの平凡なトースターでされもそうだ)。

やっていることは普通の人から見たら無謀だが、言っていることは的を得ている。確かに自分たちが当たり前のように使っているものがどのように作られたかは分からない。鉄・マイカ・プラスチック・銅・ニッケルといった原材料がどこにいけば手に入るのかもわからない。そういう意味では、私たちが当たり前に使っているものは、いろいろな専門家が長い時間努力と知恵で得た技術をたくさん経由した結果で作られているということになる。製品だけでなく、スーパーの食材や宅配便といったものも元をたどれば同じことが言えるのはないでしょうか。ありがたいことです。

目次

ゼロからトースターを作ってみた結果 (新潮文庫)

ゼロからトースターを作ってみた結果 (新潮文庫)

 

第1章 解体
第2章 鉄
第3章 マイカ
第4章 プラスチック
第5章 銅
第6章 ニッケル
第7章 組み立て 

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