14歳で核融合に成功した天才物理学者の少年の自伝

タイトル(本)

「太陽を創った少年 僕はガレージの物理学者」著者:トムクラインズ

 

概要

彼の名前はテイラー・ウィルソン。TED2012でトークした「うん、核融合炉を作ったよ」で有名です。まずは、9歳ごろ、宇宙飛行士を目指す中でロケットを作っていた。10歳ごろ、「放射能ボーイスカウト」(※)という本を買ってもらい、放射線ボーイスカウトを目指す。その後、原子核科学にのめり込み、11歳で核融合炉を作り始め、14歳で核融合に成功。14歳で科学イベントとしては世界最大の規模を誇るインテル国際学生科学技術フェア(ISEF)に核融合炉を出展し、物理学・天文学部門で4位、真空技術部門で2位となった。TEDで2012年で核融合を語り、2013年には核分裂の再発明を語り、聴衆の度肝をぬいた。そんな少年の生い立ちが分かる1冊となっています。

※「放射能ボーイスカウト」とは、デイヴィッド・ハーンという少年が自家製の原子炉を作って、最終的には防護服を来た放射線除去チームに回収された話。

 

ポイント

11歳の彼が飛びぬけて困難な科学技術に調整する時の一言、

「それは不可能だとか、きわめて難しいとか言われると、かえってやりたくなっちゃうんです」とテイラー。「自分にできないなんてことは認めない。いつか核融合発電が使われるようになる、自分はそれを実現するブレークスルーにかかわることができる、そう考えてるんです」

本当に11歳?天才という要素は頭がいいとか、そういうことではなく、最後まで自分ができると信じてあきらめない人のことをいうのだなと改めて思いました。それにしても11歳で核融合炉を作るための知識がすでにあるのがすごいです。そんな彼の両親の教育方針が子どもが真の自分自身を発見できる機会を見つけてあげること。確かに、それは親の希望ですが、子どもの興味が「核」でも、その教育方針を曲げてないのがすばらしいです。

 

目次

 第1部~第5部

 

関連書籍

「高校生科学オリンピックの青春」著者:ジュディ・ダットン、横山啓明】

高校生の科学オリンピックの出る生徒たちの出場経緯や出展作品のレベルが分かる1冊です。核融合炉を作った彼も登場します。 

 

「ご冗談でしょう,ファインマンさん」著者:ファインマン、大貫昌子

ノーベル物理学賞を受賞した天才物理学者ファインマンさん。彼はロスアラモス国立研究所に移って原子爆弾開発プロジェクトマンハッタン計画の任務にもあたっていた。そこだけ切り取るとマイナスの印象を持たれる人が多いかもしれないです。でも、この本を読めば、いかにいきいきと勉強にはげみ、人生を謳歌しているかが分かります。人間として彼の生き方は好きになると思います。

 

「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日」著者:門田隆将

東日本大震災の時、福島第一原発で何が起きていたか、ニュースで断片しか聞いていない。この本では、福島第一原発で当時何が起きていたかこと細やかなに書かれている。日本国民の命がかかっているかもしれない現場で、各自の判断がどう結果に結びついたか、真実が分かる1冊になります。

死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日

死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日

  • 作者:門田 隆将
  • 発売日: 2016/03/11
  • メディア: Kindle版
 

 

「いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1) いちえふ 福島第一原子力発電所労働記」著者:竜田一人

福島第一原発とそこで働く作業員の日常を作業員目線で書いたマンガです。いちえふとは1Fであり、福島第一原子力発電所のことである。

 

「ロケットボーイズ」著者:ホーマー・ヒッカム・ジュニア

ロケットと言えば、ロケットボーイズです。元NASAのエンジニアである著者のノンフィクション本です。4人の少年がロケットを打ち上げるまでの物語です。少年たちがロケットを作るために何度も創意工夫や努力をし、失敗しながらも徐々に飛距離がのびていく過程が面白いです。基本的には、核融合を作ったテイラー・ウィルソン、天才物理学者ファインマン、ロケットボーイズの少年4人の本が好きな理由は、自分の好きなことに挑戦して人生を謳歌しているように見えるところです

ロケットボーイズ 上

ロケットボーイズ 上

 
ロケットボーイズ 下

ロケットボーイズ 下

 

映画「遠い空の向こうに」にもなっています。

遠い空の向こうに (字幕版)

遠い空の向こうに (字幕版)

  • 発売日: 2014/01/02
  • メディア: Prime Video