サイボウズ働き方改革|社員が辞めない1000人1000通りの人事制度

タイトル(本)

「チームのことだけ、考えた」著者:青野慶久

 

概要

サイボウズ株式会社の社長の青野慶久さんの書いた本です。サイボウズはグループウェアという情報共有ソフトで日本トップシェアを誇っています。また、青野さんは東証一部上場企業の社長が育児休暇を取ったことで有名です。そんなサイボウズでも大きな失敗をして、会社の経営状況も雰囲気も最悪な時があり、青野さんは社長の退任まで考えていたようです。そこから「頑張る」ではなく「命を懸ける」レベルで仕事に真剣に取り組み、社員のことを考え続け、最終的に社員が辞めない変な会社になりました。

 

この本では、会社のミッションとして、「世界で一番使われるグループウェア・メーカーになる」ことを決意し、「チームワークあふれる社会を作る」ことをミッションとして定義し、組織のあり方を成長でも長期雇用でもなく「多様性」にして、実現に向けたマネジメントで100人いれば100通りの人事制度、1000人になれば1000通りの人事制度を目標にどのような対応を進めていったかが分かります。多様性の効果として、離職率が28%→4%、優秀な新卒・多彩な中途を続々採用、女性比率4割まで上昇したようです。離職率が高くて困っている会社や人事制度がうまく機能していない会社の方には参考になる本になっています。

 

個人的には、時間・回数の制約を外した「ウルトラワーク」という在宅勤務制度が参考になりました。在宅勤務制度の懸念事項として、本書では①在宅勤務の成果の判断、②勤務時間や働き方の管理、③コミュニケーションコストの増加、④情報漏洩のリスク、⑤モラルの低下とあり、どの会社でも共通の懸念事項だと思います。この①~⑤の対処方法が参考になります。

 

目次

チームのことだけ、考えた。

チームのことだけ、考えた。

  • 作者:青野 慶久
  • 発売日: 2015/12/21
  • メディア: Kindle版
 

第1章 多様化前のこと

第2章 共通の理想を探す

第3章 会社のインフラを作る

第4章 多様性に対応した人事制度

第5章 制度を生かす風土を作る

第6章 多様化の成果 

 

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