妄想旅行のための読書

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【本】世田谷区立桜丘中学校の改革。校則廃止で生徒はどう育つ?

タイトル

「校則なくした中学校 たったひとつの校長ルール ~定期テストも制服も、いじめも不登校もない!笑顔あふれる学び舎はこうしてつくられた~」著者:西郷孝彦

 

概要

世田谷区立桜丘中学校は10年前は普通のどこにでもある学校でしたが、この10年間で見違えるほど変わり、越境してでも入りたい学校になりました。

主な特徴としては以下の通りで、普通の学校の当たり前がない学校です。
・校則がない
・宿題がない
・定期テストがない
・チャイムがない
・教師は生徒を強い口調で叱らない
・服装と髪型は自由
・昼寝しても、廊下で勉強しても、スマホを持ってきてもよい
・部活は水・日禁止。週10時間まで。


普通の学校しか経験していない人からすれば、とんでもない・しつけ上よくない・子どもを学校に行かせるのが不安と考える人が多いのではないかと思います。ただし、この本を読むことで、自分が何も考えず学校・先生の言っていることに従っていたことに気づきます。本書で紹介されているおかしな校則を例にあげると、
・セーターの色は紺とする。
・靴下の色は白とする。
・スカートの丈は短いのはNG。
といったことでした。こういった校則がある学校は全国にいくらでもありますが、この校則は生徒にとってどういう意味があるのかと聞かれたら、生徒に納得がいく説明をできる人はほとんどおらず、「校則だから守るのが正しい」としか言えないのではないかと思います。桜丘中学校は、生徒が校則を判断基準にするよりも、「生徒が自分で考える力をつけてほしい」・「子どもたちがいきいきと学校で過ごすには?」を考え、試行錯誤の上、校則をなくしました。

本書では、この学校で先生・生徒たちはどのように過ごしているか、なぜこのような学校になったかの経緯が書かれています。親御さんが読むと、この学校に行かせたいと思うようになるかと思います。

個人的には、先生側の視点で以下の2点が目からウロコでした。
・教員は長時間労働でブラックと言われている。校則を守らせようと粘り強く指導するのは時間もストレスも負担が大きいが、校則がなくなれば改善される。
・教員の部活はほぼ残業にあたる。週10時間として、部活だけで月40時間残業。

目次

第1章 あれもこれも「ない」中学校
第2章 「ない」中学校に、こうしてなった
第3章 子育ては15歳まで―親と子の関係
第4章 学校レポート/“これからの子どもたち”の育て方

 

関連書籍

【「対談 これからの学校教育のかたち」著者:西郷孝彦、工藤勇一】

世田谷区立桜丘中学校の西郷孝彦さんと千代田区立麹町中学校の工藤勇一さんの対談です。麹町中学校も定期テスト廃止、宿題撤廃などをしており、テレビでも話題の中学校です。これまでの学校教育の常識を覆してきた2人の対談です。

対談 これからの学校教育のかたち (すばる Digital Book)
 

 

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