英国にある問題だらけの元底辺中学校に通う息子の日常と成長の物語

タイトル(本)

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」著者:ブレイディみかこ

 

概要

内容紹介

英国に暮らしている著者の息子は、市の学校ランキング1位の公立カトリック校である小学校に通っていましたが、中学校は元底辺中学校を選択しました。その学校は殺伐とした英国社会を反映するリアルな学校で、いじめもレイシズム(人種主義)も喧嘩も貧富の差もある学校でした。その中学校に入学した息子や友人たちの中学校生活の最初の1年半の日常と親子の成長が書かれています。

 

感想

世間で話題になっており、どんな作品か分からず気になってましたが、テレビ番組「世界一受けたい授業」での紹介されていたのがきっかけで買いました。日本ではありえなさそうな学校環境の中で、息子や友人たちの中学校生活がリアルに描かれており、いじめ・レイシズム(人種主義)・貧富の差といった問題に対して、親子それぞれ向き合って自分なりの回答を見つけ出していきます。ちょっと中学生の息子の考え方が大人すぎる気もして、どうすればそんな考え方をする子どもに育つのか不思議です。話題的には暗いですが、内容は明るく前向きな話です。また、読んでいく中で、自分たちの子どもや現代の社会問題について考えさせられ、タメになります。これは子どもに読ませたくなるだろうなと思います。

 

この作品の受賞状況

読者が選ぶビジネス書グランプリ2020 リベラルアーツ部門

埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2019 第1位

第13回 神奈川学校図書館員大賞(KO本大賞)

キノベス!2020 第1位

We Love Books 中高生におすすめする司書のイチオシ本2019年版 第1位

第7回 ブクログ大賞 エッセイ・ノンフィクション部門

Yahoo!ニュース 本屋大賞2019 ノンフィクション本大賞

第73回 毎日出版文化賞特別賞

第2回 八重洲本大賞

 

目次

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
 

はじめに

01 元底辺中学校への道

02 「glee/グリー」みたいな新学期

03 バッドでラップなクリスマス

04 スクール・ポリティクス

05 誰かの靴を履いてみること

06 プールサイドのあちら側とこちら側

07 ユニフォーム・ブギ

08 クールなのかジャパン

09 地雷だらけの多様性ワールド

10 母ちゃんの国にて

11 未来は君らの手の中

12 フォスター・チルドレンズ・ストーリー

13 いじめと皆勤賞のはざま

14 アイデンティティ熱のゆくえ

15 存在の耐えられない格差

16 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとグリーン

 

関連書籍

「漫画 君たちはどう生きるか」著者:吉野源三郎、羽賀翔一

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の親子のやり取りは、「君たちはどう生きるか」のコペル君と叔父さんのやり取りに似ており、「君たちはどう生きるか」の英国版かなと思いました。いずれにせよ、どの年代の人が読んでもタメになり、考えさせられる話です。

漫画 君たちはどう生きるか

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