なぜ堀江貴文は宇宙に行くためのロケット開発に力を入れているのか?

タイトル(本)

「ゼロからはじめる力 空想を現実化する僕らの方法」著者:堀江貴文

 

概要

堀江貴文さんのロケット開発とは?

最近、新型コロナウイルス対策で北海道大樹町でのロケット打ち上げが断念されたことや、断念後にクラウドファンディングでキングコング西野亮廣さんが1,000万円支援したことで話題となっている堀江貴文さんのロケット開発に関する本です。

 

ロケット開発については、堀江貴文さんがファウンダーとなり、2013年1月にインターステラテクノロジズ(IST)という宇宙ベンチャーを立ち上げ、2019年5月に日本の民間企業が民間資金で開発したロケットで初めて高度100kmの宇宙空間到達に成功しています。

 

この本で分かること

・ゼロ~ロケット打ち上げに成功するまでにどういう経緯をたどったか

・北海道大樹町がロケット開発する上で最高な理由

・世界の宇宙産業の状況がどうなっているか

・日本が宇宙ビジネスでアドバンテージをとれる理由

・日本が宇宙に出ていかなければならない理由

・ISTの活動がどのようなものか

・ISTの活動はどんなことをやっているのか

・ISTはなぜそんなことをやるのか

 

 

感想

私がこの本を読むまでに堀江貴文さんのロケット開発関連で知っていた知識は、堀江貴文さんがライブドア事件で逮捕されて刑務所にいた時にメルマガを書き続けてロケットの開発資金の調達をしていたことぐらいでした。

 

この本を読んで驚いたのは、ロケット開発の始まりの主なメンバーはSF作家・イラストレーター・漫画家・ジャーナリストと全員素人だったということです。全員素人の状態からいろいろな人の協力を得て、最終的にロケット打ち上げの成功までたどり着けているので、本のタイトルである「ゼロからはじめる力」という言葉にも説得力があります。

 

また、このメンバーたちがどのように試行錯誤してロケット打ち上げ成功までたどり着いたかも書かれているので、企業の歴史としても面白いです。

 

この本で一番感心したのは、ロケット開発はこれからの日本の産業や経済に大いに貢献できるという考え方です。自動車産業の例で、今後電気自動車が普及すると、日本の自動車産業の構造が大きく変わり、雇用にも影響がでてくるようです。電気自動車はガソリンで動く自動車と比べて、部品がシンプルなので、電気自動車が普及していくのであれば、ガソリンで動く自動車の部品の需要が少なくなり、確かに雇用に影響がでそうです。そこで、堀江貴文さんが考えるロケット開発がこれからの日本の産業や経済に大いに貢献できる理由が、その発想はなかったなと感心しました。

 

目次

第1章 なぜ、僕は宇宙を目指すのか ~ITSは正しいことしかしない

第2章 ゼロから始めたロケット打ち上げへの道 ~やりたいことがあれば、経験は関係ない

第3章 MOMOとZERO、僕らのロケットが目指すところ ~宇宙に行かなきゃ意味がない

第4章 自動車産業の次に日本を支えるのは宇宙産業しかない

第5章 日本は宇宙産業で世界をとれるのか

あとがき ISTは世界有数のロケット起業になる